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2006年10月 7日 (土)

名もなき毒

Photo_24宮部みゆきの新作です。

彼女の作品、特に現代モノのミステリーは大好きで、新刊が出ると思わず購入してしまいます。

この本も書店に並ぶと同時に買っておいたのですが、なかなか読み始めることができず、しばらく積んだままになっていました。

先週、ダンナさまの引越しの手伝いに出かけた時に新幹線の中、部屋での荷物待ちの時間に少しずつ読み進め、昨夜、ようやく読み終えました。

前作の「誰か」と同じ登場人物が主人公で少し驚きました。続編というほどの関連性はないのですが、そう印象に強く残るキャラではなかったのでまた採用していることに意外な感じがしました。

宮部作品にもシリーズもののもいくつかあります。中でも「ドリーム・バスター」はお気に入りで、続編をとても楽しみにしている作品のひとつです。

さてこの「名もなき毒」。無差別殺人を主体に登場人物たちの過去、現在、そしてまったく違う事件との絡み…派手な展開はないのですが、色々な意味で現在の問題をさりげなく書き込んでいるところがやっぱり宮部みゆきです。

現代社会に潜む様々な「毒」。自分の身近に起きてもおかしくないような事件や出来事、そして家族が抱える問題。事件は解決するのですが、読み終えた後に何ともやるせない想いが残り、同時に自分の周りにある目に見えない「毒」について考え込んでしまいました。

それにしても現代小説、SF、時代小説と本当に才能豊かな作家である宮部みゆき。これからの作品もますます楽しみです。

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