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2008年9月 5日 (金)

孤宿の人

Photo久しぶりに本の紹介。

夏休みに宮部みゆきの「孤宿の人」を読みました。ハードカバーの時から気になっていたのですが、ようやく読むことができました。

時代モノでも評価の高い宮部みゆきの作品ですが、ほとんどが江戸の下町を舞台にしたもの。ところがこの作品は、地方の小さな藩で起きた不可解な出来事をミステリアスに描いています。

幼い頃から身内もなく、悲惨な生活を送ってきた「ほう」という名の少女。流れついた四国の小藩のお屋敷で奉公しながら、ようやく安定した生活を送っていたほうの身近で不可解な事件が起こる。ほうは大人たちの策略に惑わされ、利用されながらもその純真な心で生き延びていく。

阿呆のほうという名を付けられた9歳の少女が、幕府の罪人、悪霊と恐れられた加賀殿との交流を持ちながら生きる目的を持ち、生きていく知恵や技術を身につけ、成長していく姿を書きたかったと作者の言葉にあります。

この物語ではたくさんの人が死んでいきます。理不尽な理由で…。

この時代、地方の小藩では本当に理不尽なことで命を落とした者、お家を取り潰された者が多くいたと思われます。殿を城を守るため、ウソとごまかしで固められた世界。

せつない場面がたくさんありました。でもほうの健気さ、そしてほうの持つ無垢さに何度も心が救われました。

どの書評でも「宮部みゆきの今までの時代モノとは違う」と書かれていました。華やかで情緒ある江戸の生活の影には、こうした小藩の苦悩がひしめいていたのかもしれません。

時代モノは言葉や地名、人名などが読みなれるまで、なかなか読み進められないので、ちょっと苦手なところがあるのですが、読んでみると面白いモノがたくさんあります。
今年の秋は時代モノ、もっとチャレンジしてみようかな。。。

その前にハリーポッター読まなくちゃ。
そして余談ですが、長女はこの夏休みに宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」を一気に読んで読書感想文を書いていました。

親子で同じ本を読んで、感想を言い合える年齢になったんだと、ちょっぴり嬉しい気分です。

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コメント

お久しぶりです!!

宮部みゆきの小説は時々読みますが、
時代物もおもしろいですよね。
この本も書店で見かけて気になっていました。
図書館でも人気なので、
読めるまでには時間がかかりそう・・・

ブレイブ・ストーリーって、
結構長い本でしたよね。
一気読みできるなんてすごい!!
お嬢さんの成長もさることながら、
こどもと一緒にいろんなことに感動できる
りりもんさんの感性も素敵だと思いますhappy01

時代モノ、苦手意識があったのですが、
宮部みゆきは読みやすい。
今度は他の作者の作品にも挑戦してみます。

娘は今日で13歳になりました。
扱いにくい年頃ですが、
映画や本、ショッピングなど
一緒に楽しめるものも増えてきたのは嬉しいですよ。

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