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2010年8月25日 (水)

文庫2冊

Photo夏に読んだ文庫2冊紹介。

ディズニーランドが舞台の「ミッキーマウスの憂鬱」は、ディズニーランドの準社員(派遣)として働き始めた青年の話。

夢を与えるテーマパーク。
そこで働く喜びと期待で初勤務に向かった主人公。

与えられた仕事は装飾部という名の部署。
パレードの出演者たちに気ぐるみを着せたり、脱がせたりするのが仕事。(あたりまえですが、人前に出ない仕事もたくさんあるんですよね…)

私も大好きなディズニーランドのバックステージの物語。

「えっ、こんなこと書いていいの…」と思うような内容もあり、最初は正直少し違和感がありましたが、読み進むうちに主人公がディズニーの魔法にかかったかのように変わっていく様子にワクワクしてきました。

リピート率を誇る巨大テーマパークの裏舞台とそこで働く人たち、そしてディズニーの精神とオリエンタルランドの組織力…ビジネスのヒントもたくさんあるような作品。

何より読み終えたとき、ディズニーランドに失望するのではなく、また行きたいという気持ちにさせてくれる小説です。

どこまでが事実なの?と首をかしげたくなりますが、やっぱりディズニーランドはすごい!
ディズニー好きな人もそうでない人にもぜひ読んで欲しい1冊です。

Photo_2
重松清の短編集。

舞台は中学校。

吃音(どもり)でうまくしゃべれない臨時教師、村内先生。

「自分はうまくしゃべれないから、本当に大切なことしか話さない」という村内先生の言葉は、問題を抱えていたり、不幸なおいたちだったり、自分をうまく表現できなかったり、まわりになじめなかったり、逆に無理に強く見せていたり…という、不安定な子どもたちの心に優しく、そして深くしみこんでゆきます。

「間に合ってよかった」そういい残して、村内先生はまた次の学校へ…。

どこにでもある公立の中学校、エスカレート式の私立中学校、そしてどこにでもいる心が不安定な中学生…。

あとがきに書かれているのですが、自身も吃音で子どもの頃から苦労し、教師の道を諦めたという作者の想いがつまった作品。本当にいい言葉、胸にしみる言葉に出会えるステキな1冊です。

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