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2010年12月15日 (水)

今週読んだ本

Ico先週の「激流」に続き、また文庫をがつがつと読んでしまいました。

それが宮部みゆきの「ICO」。

もともとプレステのゲームである「ICO」。
自他ともに認めるゲーマーの宮部みゆきが大のお気に入りのゲームで、その内容に触発されて小説にしてしまったという一風変わった経緯があります。

ノベルズで発刊されたときに買おうか、すごく悩んだ作品なのですが、結局その時は手に取らずにいました。

そしてついに文庫化。平積みにされているのを見つけて迷わず上下巻購入。
そしてほぼ1週間で完読してしまいました。

イコはトクサ村に何十年かに1人生まれるニエの子。
ニエの子は13歳になると角がはえ、生贄の刻が来たら霧の城へ連れていかれる。
この古いしきたりが霧の城の呪いから村を国を守ってきたのである。
ニエの子は生まれたときに本当の父母から引き離され、村長夫妻に育てられそのときを
待つ。

自分の運命を子どもの頃から聞かされ、それにあがなうこともなく素直にすくすくと成長したイコ。
そしていよいよ旅立ちの日がやってきた。

連れていかれた霧の城で、鳥かごに閉じ込められていた言葉の通じない少女ヨルダと出会う。
この少女は誰なのか、この城のはなぜ呪いの城なのか…少女の手をとり、城からの脱出を試みながらイコは城と少女にまつわる残酷な過去を知ることになる…。

「さぁ、おまえはこれからどう生きる?」
「真実を背負い、どこを歩む、どこへ向かう?希望はあるのかニエの子よ」

むごい真実と過去を知り、闇の女王の言葉に惑わされながらも先に進むニコ。
「僕が君を守ってあげる。だから手を離さないで」

私はゲームはやったことがないのですが、ゲーム「ICO」の評価もかなりいいようです。
少女と手をつないで謎解きしながら城から脱出するというものらしいのですが、感想を読むと「手をつなぎながら」というのが感覚的にいいらしい。

そして物語は宮部みゆきの手で深く精密に創作され、霧の城の世界感が手に取るように広がります。
迷路のような城をさまよいながら迷い、悩み、傷つき、でもヨルダやニエの仲間、家族を想い「知」と「勇」を手に入れるニコ。
少年の成長の物語でもあるこの作品は「ブレイブ・ストーリー」に近いタイプの作品です。

もちろんオススメ!

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