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2011年9月 9日 (金)

初めて読む作家の本

Photo_22学期が始まり、長女のお弁当作りから始まるいつもの毎日がスタート。

朝が早い分、早寝するよう心がけ淡々とした毎日を過ごしています。
が、珍しく日曜は体調不良のため1日ダウン。
延々とソファ⇒ベットで寝て過ごしてしまいました。。。

さて、最近読んだ文庫を2冊紹介。
どちらも初めて読む作家(女性)の作品。

「泣かない女はいない」…ずいぶん前に何かで紹介されていて、Amazonのお気に入りに入れておいたのですが、次女の「少女時代」のCDをオーダーする時に一緒に購入してみました。

20代後半と思われる独身女性。恋人と同棲中。
新しい就職先は埼玉の郊外の小さな下請け配送会社の事務。
事務所には地元出身の自宅通いの若い女性社員数名とパートのおばさん。
冴えない社長と倉庫にいるちょっと変わり者の男性社員…彼女の視点で描かれた、職場、通勤路、同僚…特に事件が起こる訳でもなく淡々と流れる毎日。

文章は読みやすく、彼女の目を通して描かれている風景や音、匂い、風の冷たさを本当に感じてしまうほどリアル。
冷静な彼女の少しずつ微妙な心の変化やをうまく表現していて、気がつくと、どんどん読み進んでしまいました。

ただ、2000年と時代が少し前だということも含め、私が独身の時だったら、もっと素直に感情移入できたのかもしれないというのが正直な感想。
「すごく面白かった~」というお話ではないが、何となく共感できる1冊。

普通に働く独身女性にオススメです。

9 そしてもう1冊。

少し前に本屋で沼田まほかるさんの「ユリゴコロ」というハードカバーが平積みされているのを見て、とても気になったのでとりあえず図書館に予約ON。

人気なのかなかなか借りることができそうもなかったので、同じ著者の文庫を1冊購入してみました。

それがこの「九月が永遠に続けば」。

ホラーサスペンス大賞という賞を受賞した作品らしいのですが、ホラー? サスペンス? どんな内容なのか想像もつかず読み始めました。

はっきり言って、暗くて怖くて、せつなくて重くて、読んでいると気が滅入ってしまいそうなお話。

シングルマザーの佐知子のひとり息子が突然失踪。その直後に愛人が事故死。

息子の失踪と愛人の死は何か関係あるのか…。

息子の行方を追ううちに次々と明らかになる複雑な人間関係と忌まわしい過去の出来事…。

息子の安否を案ずる母親の心境、失望感、わらをもつかむ思い、失踪の理由が自分にあるのではないかと自問自答する毎日…。
そして親には見せない子どものもうひとつの顔と世界。
物語の行方も気になるのですが、親の立場では、どうしても佐知子の気持ちに同調して本当にツラくなりました。

1948生れで、主婦、僧侶、会社経営などを経て、2004年にこの作品でデビューしたという遅咲きの作家。
他の作品もすごく気になるのですが、読んでみたいような、でも読後の重圧感を考えるとちょっとためらってしまうような…。

確かに面白いのですが、誰にでもオススメできるタイプの本ではありません。
ある意味、いつまでも記憶に残る1冊となりそうです。。。

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