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2012年2月20日 (月)

文庫2冊

Photo_2 慌しい毎日が続いていますが、文庫だけはいつも持ち歩き、次女のバレエのレッスンの待ち時間や毎日の入浴タイムに少しずつ読んでいます。

WOWOWでドラマ化すると知り、「まだ読んでいなかった」と東野圭吾の「分身」をブックオフで購入。
裏のストーリーを読んだ限りでは、訳あって離れ離れに育てられた2人の女性の話、ありがちな内容かと思っていたのですが…いい意味で裏切られました。

双子以上によく似た容姿の鞠子と双葉。北海道と東京の大学生の二人は何事もなければ決して出会うはずがなかった。

アマチュアバンドのボーカル双葉は深夜のテレビ番組に出演。
そこから大きく二人の運命が動き出す。。。
あなたは誰?私は誰?母親は、父親は誰?
謎と隠された陰謀に翻弄される二人、彼女たちの知らない過去と秘密とは…。

一気に読んでしまいたかったのですが、時間がとれずやきもきしました。
設定に多少無理はあるものの、医学的にもよく調べられていて「もしかして、現実にも起こりうることかもしれない…」と少し怖くなりました。

とても面白かったのですが、終わり方が…この作者らしいと言えばそうなのかもしれないけど、二人の行く末をもう少し知りたかった。(白夜行と幻夜を思い出しました)
あと、途中で登場する彼女たちの協力者たちも尻切れトンボみたいに結末に絡んでこないのがイマイチ消化不良になりました。

話は変わって、今書店で読者が選んだ東野圭吾のランキング本が売られています。
1位は「容疑者Ⅹの献身」、2位が「白夜行」そして3位はたしか「流星の絆」だったと思います。
上位作品で文庫化されていないのはまだ読んでいないが残念。
映画が公開された「麒麟の翼」もめちゃ気になります。

Photo_4 そしてもう1冊、怖いけど、すっごく後味悪いけど、何だか読んでみたくなる沼田まほかる作品。

題名からはどんな内容か想像もつかないし、読んだ後でもこの題名の意味がイマイチ理解できていません。

8年前に分かれた男を忘れられない十和子にしつこく付きまとってきた15歳年上の陣治。
ダラダラと同棲生活を続ける十和子にとって陣治は嫌悪の塊の存在。
下品、貧相、地位も金もない男、大嫌いな男なのに、心が壊れかけている十和子は何も変えられずにいる。

そんな中、8年前に分かれた彼が5年前から行方不明になっていると知る。そして十和子は一人の男性に惹かれ、泥沼の関係に…。

前半は十和子と陣治のだらしない生活の様子に読んでいて、嫌悪感でうんざりしてしまう。
と同時に「こーいう男いる」と身近な同僚や親戚のおじさんを想像してしまう。。。
十和子にしても、一言でいえばだらしない女。が、読み進むうちに壮絶な過去が明らかになり、同時に陣治と十和子の奇妙な関係の意味がわかってくる。。。

そしてラストは…悲しい。解説に「それでも恋と呼びたかった」というのが単行本の帯の言葉だった書かれていたのですが、その言葉が最後の最後に理解できた。

他の誰にも表せない世界感を描く作家。
読み終えるといつも疲れてしまうのですが、きっとまた彼女の作品を読んでしまうような気がします。。。

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