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2012年3月 2日 (金)

ちょっと古い文庫2冊

Photo 少し前に読んだ石田衣良の「眠れぬ真珠」。
感想をアップするのを忘れていました。

何か面白そうな文庫ないかなぁ~と本屋をブラついていた時に目についた1冊。

石田衣良は結構好きな作家。
で、帯を見るとどうやら恋愛モノらしい…。
ミステリーばかり読んでいるので、たまにはこーいうのもいいかなと思い購入。

主人公の咲世子は45歳、独身の版画家。
両親が残してくれた一軒家を仕事場と住居にし、新聞や雑誌の挿絵といった安定した仕事を持つ。

少し年上の画商の彼とは不倫関係ながらも満たされた生活。
もともと一人が好きな咲世子は好きな仕事を続けながら気ままに生きている。
そんな彼女が17歳年下の素樹と出会う。
やがてお互い惹かれあい、恋に落ちていくのだが…。

若く輝く未来が待つ素樹を前に、老いを感じながら自分を制御しようとする咲世子。
少し早い更年期障害に悩まされながらも、浮きたつ自分の心を抑えられなくなっていく様子がとてもよく描かれている。

大きな年の差がテーマの恋愛小説ですが、同年代の私としては彼女の心と体の変化に同調できる部分があり、ハッピーエンドを願いながら読んでいました。

解説に「この作品を男性が書いたのが信じられない」みたいな事が書かれてあったのですが、本当にそう思う。
石田衣良という作家は少年犯罪モノも書けば、暴力的な作品も書く。
かと思えば純愛モノもあるし、SFちっくな話も書ける。
この作品で言えば、男性なのになぜここまで女性の気持ちがわかるのか…それが不思議。

女性にはダイヤモンドのタイプと真珠のタイプがいるらしい…私はどっちでもなさそうだけど…。大人の恋愛小説…たまにはイイネ。

Photo タイトルからして「眠れぬ真珠」とは対照的な作品。
貫井徳郎の「天使の屍」をブックオフで購入。

以前から気になっていた「慟哭」と一緒に見つけて買ったのですが、「慟哭」は後のお楽しみにしてこちらを先に読みました。

ある日突然、何の前ぶりもなく中学2年、14歳の息子が飛び降り自殺をする。

その原因はいじめではなく、体内からは薬物反応が…。
父親は真実が知りたくて息子の同級生たちに会うのだが、簡単には真実にたどりつけない。そんな中、息子の友人がひとり、またひとりと自殺してしまう。彼らにいったい何が起こっているのか…。

犯罪の匂いがプンプンするような出だしだったのですが、この作品は犯罪モノではなく、微妙な思春期が生み出した悲しくせつないお話。

貫井徳郎の作品は初めて読んだのですが、結構読みやすく面白かった。
が、絶賛するほどではないかな…。
それはこの文庫が2000年に発売になったという時代錯誤も多少あるし、宮部みゆきや重松清といった、登場人物ひとりひとりの感情やそれぞれの背景を丁寧に書く作家の作品を読みなれているせいか、全体にあっさりとした感じがするのです。。。

携帯やパソコンが登場しないと「コレは古い作品だな」とすぐわかってしまう。
もしもコレが中学生でも携帯を持つ今だったら、もっと違う話になっていたかもしれない…そんな気さえします。

時代モノやSFモノはそーでもないけど、そーいう意味でも最近の現代小説は旬のうちに読んだ方がいいみたい。
そんなことを思ってしまいました。。。

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